相続コンサルタントの仕事の魅力
こんばんは!
富山県射水市小杉エリアを中心に、人と住まいを結ぶ不動産屋 株式会社リボンの米山勝規です(*^_^*)
本日は
朝イチzoomミーティング
事務処理
ランチミーティング
役所調査(富山市)
会計打ち合わせ
相続勉強会
でした!!
さて、相続問題に強い不動産屋を目指しているところですが、本日の勉強会でだらしない背筋が伸びる思いをいたしました。
「相続トータルサポート富山」というチームによる「相続コンサルタント」という役割についてのレクチャーの時間でした。
代表の川口さんは、この仕事の価値について大変わかりやすく、情熱を持ってお伝えいただけました。
僕が、不動産を通して「相続」に関わり、感じたことを今一度整理するいい機会になったので、備忘録的に残しておきたいと思います。
「相続」に触れた時
僕が初めて相続に触れたのは、約7年前、この不動産の仕事に就いてすぐの事でした。
「不動産を売りたい」
ということ。その不動産は「親のものであった」ということ。
民法の勉強で確かに「相続」について学習した記憶はあります。
法定相続、相続分、遺留分、、、もともとなんとなく聞いた記憶があるし、宅建の試験勉強中でしたから、「知って」はいました。
しかし、触れたのは初めて。
「親のものであった不動産を売却したい」
、、、そんなこともあるのか。
それが僕にとっての「相続」との出会いでした。
いくつかのケースを経験する中で、どうやら「相続」を経て不動産を売却するケースというのはかなりの確率であることが分かってきました。
そして、同時に「空き家」である理由の多くは「相続後に誰も利用する予定がない」ことが発生要件の一つであることも体感するに至ります。
相続ということに仕事上よく出会うこともあって、相続に関する勉強をしたいなぁと考えていました。
不動産の仕事に役立つかなぁと思ったからです。
とやまの相続コンサルタントとの出会い
そんなタイミングで出会ったのが、今回のチームの代表であり講師でもある川口さんでした。
当時、川口さんは保険会社の所長という立場を捨てて1年弱。「相続診断士」という資格をもって新たな事業を立ち上げている最中の方でした。
その仕事が今日レクチャーのあった「相続コンサルタント」です。
当時、「そういう役割があるんだぁ」と思ってぼんやりした状態で「とりあえず」相続診断士という資格を取得したのを覚えています。
「相続診断士」というのはまさに相続コンサルタントという役割をこなすための基礎的な知識の入り口のようなことを勉強できる資格です。
その時に学んだ知識体系は、確かに実務的に関連することが多くて大いに僕の自信にもなりました。
爆発的に増える相続と相続問題
相続が気になっていた理由がもう一つあります。
それは、今後相続ということ自体が爆発的に増えること。
端的にいうと、団塊の世代と言われる1947年~1949年生まれの方々が、2021年現在72歳〜74歳であるという状況。
つまり、今後、今までに日本が遭遇したことのない量の相続が発生し、それに比例する量の「相続関連」の不動産取引が増えていくことが、容易に想像できるというか、必然的に起こる、という事実が待っています。
またそれは、今ある「相続問題」というものの絶対量が単純に比例関係で増える、ということでもあります。
放っておけば、です。
相続問題と空き家・空き地問題
社会問題になっている空き家・空き地の増加。
メインの原因ではないにしろ、空き家・空き地増加に一躍買っているのが、「相続問題」だと思っています。
以前、こういうことがありました。
旧市街地内に空き家がありました。空き家になった理由は先にも挙げた理由で、「父が亡くなり使わなくなったから」です。
そしてそこは相続人(お子さん3人)にとってのご実家でもありました。
この時点ではこの3名様が不動産の「所有者」となるわけです。
思い出深いご実家であったのですが、そのまま家屋を放っておいても近所への迷惑(瓦が落ちるなど)が想定されるため、3名の相続人の方々は家屋を解体して土地として売却する方法を決意されます。
解体したとはいえ、売りやすいとは言えない場所であり、なかなか買い手が現れませんでした。
しばらくして、運良くその土地に買い手が現れ、手続きを進めるに至りました。
窓口となっている相続人の方は快く合意され、手続きを進めました。
その後、県外ご在住のご兄弟(相続人であり売主の一人にあたる)の一人と連絡を取り合うに至ります。
しかし、ここで県外ご在住のお一方だけが、この取引に「反対」されたのです。
その時点での「所有者」にあたる方は相続人の3名。この3名の合意とそれを証する書面がなければ、不動産は売却不可能です。そういう法律なのです。
買い手が見つかった後のこの段になり、敢えなく、この取引は中止となり、今でもそこは空き地のまま放置されています。
これは兄弟が争ったわけでもありません。
我々不動産業者としたら、この場所でこの値段で買い手が現れたのは本当に運がいいと言わざるを得ない価格ではありました。
ただただ、お一方が思い出のご実家の地を「やはりこの価格では売りたくなくなった」と思ったからです。
かといって、これは誰かが特別責められるべき類の状況でははありません。
争ったわけでないにしても、相続を経ることで不動産をうまく活用できなくなってしまった「相続問題」のひとつの事例として捉えることもできます。
これについて、不動産業者としての力量の問題として片付けることも可能ですが、はたしてそれだけだろうか、と悔しさの中に疑問に覚えたのを今でも思い出します。
相続コンサルタントに期待すること
相続コンサルタントの主な活躍領域は「相続発生前」にあります。
残念ながら、人間はいつか亡くなります。
いつその時が来るかはともかく、来ることに備えることはできます。
例えば前述した、空き家になったご実家を3人の相続人が売却するケース。
もし、この亡くなったお父様と相続コンサルタントが、亡くなる前に出会い詳しくお話をしたら、
事前に不動産の共有による売却不可となるケースは容易に課題として挙がることでしょう。
また、それ以外にも、そもそも、3人のご兄弟が話し合った時に意見が割れる可能性を感じていらっしゃるとした場合、相続コンサルタントはお父様と3人のご兄弟と一緒に集まり、家族会議の支援を提案することがあります。
そこで、お父様の資産や家族に対する思いや、ご兄弟の積年の思いなどを擦り合わせる場が設けられます。
特段わだかまりのないご家族の場合、難なくお互いの意見を確認し、納得し、遺言書など然るべき書類作成も事前に済ませることができるでしょう。
また、わだかまりのあるご家族であった場合も、そういう家族会議の場で、思わぬことで感情のもつれの要素が見つかったり、お互いのすれ違いに気づき、不和があったとしても回復し、全体の合意が得られるケースがあります。
もちろん、相続が発生する段階で問題になり得るのは不動産だけではありませんから、その他の細かい課題を事前に整理し、備えることが可能です。
相続前であるからこそ、いろんな選択肢があるため簡単には結論が出せません。
だからこそ、相続コンサルタントのような役割の方が間を取り持ち、いろんな選択肢が選べる時点で検討し、全体が笑顔で迎えられる相続を目指して、物事を進めていただけます。
これらの役割を改めて拝聴し、短絡的ですが、
「この仕事めっちゃむずい(=めっちゃやりがいがある)」
という感想を持ちました。
今現在は正直、力不足で、そのプロの相続コンサルタントの方へおつなぎさせていただくようなことしかできません。
ただ、いずれ自分もこのような役回りで物事をサポートできるよう、知識と専門家との人脈作り、そして自分磨きを続けていきたいと感じたのでした。
今後発生し得る相続問題が、ひとつでも笑顔相続に置き換わりますように。
さて、夜も遅くなりましたが、明日も喜んで進んで働きます♪
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